男の子なら誰もが喜ぶ食べ物その名も「ちんびん」
今日は我が家の洗濯機について衝撃の事実が判明した。
半年近く、柔軟剤を注入し続けていた場所とは別のところに、柔軟剤注入口、とくっきり表記してあったのだ。どうしてだろう、今までまったく気がつかなかった。もっといえば、結果として柔軟剤注入口ではなかったが私が柔軟剤を入れ続けていた謎の注入口に柔軟剤を入れるようになるさらに前の、約1週間あまり、私が柔軟剤を入れていたのは洗濯機の蓋のロックを受ける穴だった。
友人からただでもらった洗濯機なので説明書があったわけでもなく、当初から探り探りで使っていたのでやむを得ない。これまで入れていた柔軟剤はどのタイミングでどう流れていたのだろう、不思議なこともあるものだ。
それにしても、こういう地味な間違いを犯しても、まあそういうものだという気持ちでいられるようになって本当に良かった。これが大人になるということだ。
子供の頃の私は、たとえば塩をこぼすとかいった地味な失敗をするたびに、心の中になぜかいつもいたお笑い芸人、田村淳さんの幻影に「ダッセェwww塩こぼしてんのかよwww」と笑われ続け、どんよりとした気持ちになっていたものだ。どこを切り取ってもイケイケな人に、イケてない日常を常に監視され、シニカルに実況され続けるのはとてもつらく苦しい。言い訳をしたり、苦笑いでごまかしたり(もちろん心の中で)すればするほどイケてなさに拍車がかかるようで、日増しに私の言動はぎこちなくなっていった。自分にもっと注目してほしい、でも誰にも見られたくない。両方いつも同時に湧き上がるのでうまく処理できるようになるには時間が必要だ。しかし、あきらめずに試行錯誤を続けていれば、いつかはそこそこうまく操縦できるようになるので、子供たちは安心していい。子供たちがこのブログを読んでくれているかどうかは分からないが、私は子供たちにそのことを伝えたい。
ところでこれはパンではない。ちんびん、という沖縄のお菓子だ。友達が粉をくれたので見よう見まねで焼き、勧められた通りにあんこを巻いてみた。どら焼きのような味でとってもおいしい。
思春期の男子達に振舞ったところ「ちんびん」という名前が大人気だった。
さすが思春期。