本日3月19日19:00より美少女の横でサラリーマンが飛ぶ件でツイキャス

 

むすめと! ソラリーマン (ダ・ヴィンチBOOKS)

常々娘とは慈悲深い生き物だなあと思っておりましたが、こちらの写真集では、そんな娘の慈悲深さにお父さんたちが存分に甘えて、もう最高!幸せ!という様子がいっぱい詰まってます。

 
で、本日3/19、19時からこちらの写真集を出版された青山裕企さんと、cakesさんの計らいでツイキャス対談させていただくことになりました。本には登場しない、娘の母親としての参戦です。なんとかお勤めを果たせるように頑張りますのでよければぜひご覧ください。
 
配信URLはこちらで、19時スタートです。

t.co

 
ちなみに青山裕企さんといえばこちらも有名ですね!
 

スクールガール・コンプレックス SCHOOLGIRL COMPLEX

 

期待通り相当ムッツリな方なのか、それとも実はそうでもないのか、お目にかかるのが大変楽しみです!
 

https://instagram.com/p/zlwQPmB-_T/

ところでこれは少し前に焼いた塩バターパンです。中にバターの塊を入れて、表面に岩塩をふって焼くのですが、焼きたては中からとろっと溶けたバターが溢れ出てきて悶絶のおいしさ!

 

松谷みよ子さんの綴った夫婦の形「小説・捨てていく話」

 

モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん (児童文学創作シリーズ)

モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん (児童文学創作シリーズ)

 

もしかしたら前にも一度書いたような気がするけど、気のせいかもしれないのでまたこの話を書く。

 

私や妹がまだ小さかった頃、母がよく読んで聞かせてくれた「ちいさいモモちゃん」。

モモちゃんが生まれた日に、靴下やチューインガムがお祝いにかけつけるところから始まる子供向けの童話だ。実家にはこの1冊しかなかったけれど、大人になって、私に子供が生まれてから、この本にはもう5冊続きがあることを知った。2作目から順に、「モモちゃんとプー」「モモちゃんとアカネちゃん」「ちいさいアカネちゃん」「アカネちゃんとお客さんのパパ」そして「アカネちゃんと涙の海」である。

 

モモちゃんとプー モモちゃんとアカネちゃんの本(2) (講談社青い鳥文庫)

モモちゃんとプー モモちゃんとアカネちゃんの本(2) (講談社青い鳥文庫)

 

 

 

 

 

 

モモちゃんには途中からアカネちゃんという妹が誕生し、4作目以降はお姉さんになったモモちゃんに代わり、アカネちゃんが主人公となって物語が続く。しかしちょうどその頃から物語は、子供向けにしてはシリアスな展開を迎える。靴だけの姿で帰ってくる実態のないお父さん。病に伏し、死神に狙われるお母さん。お母さんに「あんたのご亭主は歩く木だ」と告げる森の魔女 。タイトルの通り5作目でお父さんとお母さんは離婚し、お父さんはお客さんになる。そして6作目の「アカネちゃんの涙の海」では、お父さんは亡くなってしまうのだ。

 

小説・捨てていく話

小説・捨てていく話

 

 松谷みよ子さんの書かれたこのエッセイの中では、そんなお父さんとお母さんの本当の話、松谷さんと亡くなったご主人との物語が、小説という体裁をとって語られている。仕事場として別宅を近所に借りるといいだした夫。女性と住むのだと知りながら、言われるままにお金を用立る妻。なんとかお金ができたら夫と二人でのんきに契約に出向き、夫と誰かがこれから暮らすであろう住まいを整える妻。そんなところから話が始まる。

正常が異常、異常が正常な環境の中で、劇団を抱える夫を、精神的にも、経済的にも支える妻。しかし幼少期の体験から過度に喪失を恐れる夫は、過激な破壊で何度も何度も繰り返し妻を試す。

 

「僕は人の前で君を殺す。君は人の見えないところで僕を殺す。どちらも罪深いことです。」

 

夫が妻に書いた手紙に記されていた言葉。弱い自分を見捨てない妻も、また弱い自分を見捨てる妻も、どちらも自分を殺す脅威であり、同時に、すがらずにはいられない絶対的な存在だったのだろう。

夫に別れを告げたときのこと、父の死を受け涙の海を作った子供たちのこと、夫の遺骨を埋葬したときのこと。描かれているひとつひとつのシーンはすべてとても切ない。「夫婦とはまことに切ないものです」 帯に抜き出してある言葉のとおり。けれどもそのもととなっている夫と妻、父と子の絆はそれぞれとても太く、強く、ときに切ろうにも切れない呪縛のようにも思われる。この本の素晴らしいところは、そういった人間の困難さまで、どこかファンタジーのように、優しく、美しく綴られているところだ。

女性として、こんな風に生きたいと常々思ってきた。

 

松谷みよ子さんは先月28日、老衰で亡くなられたとのこと。

心よりご冥福をお祈りします。

 

 

彼女のあの子が「男児」か「大人の男」かを区別する方法。

 20歳をもって一応は成人というけれど、20歳の誕生日をむかえたからって突然大人のボディにチェンジするわけでもなく、また突如、なにがなんでも選挙に行きたいマインドになることもない。わたしたちは赤ちゃんとして生まれたときから、ゆっくり、じわじわと大人になっていくのである。大人と子供の間に明確な線引きなんてない。自分の中では。…ところが他者に接する場合になると話は別で「大人」と「子供」の間には、無自覚にも、結構はっきりとした区別をしているようなのだ。

 

というのも、最近うちの12歳の息子、私の友人女性達からすっかり「大人の男」として扱われるようになってしまったのである。

考えてみればそりゃそうで、息子はもはや私より身長が高く、声は日に日に低くなっている。大人っぽいを通り越して、ともすればオッサンのような安定感を漂わせてさえいる。昔から、恋人というより結婚相手としての需要が高そうなタイプだと感じていたが、年々それは確信に変わりつつある。一緒に暮らしている母親としては、まだまだ12歳のあまちゃんという感覚でいるが、サイズと安定感で客観的に判断すれば、大人枠に入れられてもおかしくないまでに成長してしまったのだ。

 

そんな中にあって、ちょっと気持ち悪いことを言うようだけど、彼女は息子を「大人の男」として見ているな、彼女は息子を「男児」として見ているな、という区別はかなり明確につくのだ。もちろん、息子を「大人の男」として見てくれている女性が息子をギラギラした目で見ているとか、痴女だとかいうことではないのだ、くれぐれも。おそらくそれは本人ですら無意識の区別。そしてそもそも私の友人達は全員、昔から一貫して、とても誠実にうちの子供達に接してくれている。それにはまったく何も変わりない。その前提のもとで、「男児」から「大人の男」としての扱いに変わったなという瞬間は、ある基準をもってはっきりと分かる。

 

すごく単純な話で、息子がちょっといたずらをした場合に「もぉ〜。笑」で許容されるかどうか、ということなのである。

 

「男児」として認識されている場合、文字通り子供なので、良いこと・悪いことを大人から教わらなければならないし、大人は教えなければならないと考える。だから基本的にいたずらは「こらっ!」と叱り飛ばされるものである。もしくは母親との関係性次第では「こらっ!」にいたらず、苦笑いで終わることもあるかもしれない。

ところがそういった、良し悪しの学習過程が一応は終了している、人として一定の倫理観を共有できるレベルにあると判断された場合、「男児」は「大人の男」として、いたずらは信頼のもとに「もぉ〜。笑」で済ませてもらえるようになるのだ。

なんで「大人」でなく「大人の男」かというと、女児の場合はちょっとこうはいかないような気がするからだ。すべてを言わなくても分かるでしょ、という意味を含んだ「も〜。笑」がコミュニケーションの場に発動される背景には、非常に小さな、男女間における無意識の共犯意識が潜んでいるような気がする。気がするだけでまったく根拠はありません。

いずれにせよ、具体性のない、ニュアンスで訴えかけるセリフが、親である私を介してではなく息子本人に向けられたときに、ああこの子は「大人の男」とみなされたのだな、と思い、母は密かに胸を熱くするのである。

 

そして、こんなことを言うとわたしの友人達は「そんな目で見てたの!」と気持ち悪く思うかもしれませんが、そんなに気持ち悪くない人間のはずですのでどうか今後とも仲良くしてください。

 

【おしらせ】

その①


「手の中で膨らむ」の中の人にぶつける20の質問【ブロガーのWA ! 】NO.11 - みんな!ブロガーだよ!*

こちらで質問に解答しました!昔はやった「100の質問」に答えるような気分でとても楽しかった。よければご覧下さい。

 

その②


UXHackCamp第3弾 テーマ「夫婦の時間」 | Peatix

「アイデアとテクノロジーの力で冷えきった夫婦に潤いを取り戻せ!」と題した前代未聞アイデアソン。こちらの冒頭にて30分ほど、「なぜ夫婦は冷えきるのか」について大真面目にお話させていただくこととなりました。スライドなども用意して挑む予定ですのでぜひご参加ください。2月26日木曜日開催です。

 

その③


【いい時間】新春!日本酒×アイデアソン ほろ酔い気分で日本酒の未来を考えよう | Peatix

企画に携わっているイベント、日本酒×アイデアソンを、人気イベント連発で話題沸騰中の「いい時間」とのコラボで開催します。もちろん日本酒も飲めるしカレーまで食べられます。ぜひ遊びにきてください。こちらは2月27日金曜日開催です。

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ところでこれは先日(…といっても気付けばもはや1ヶ月以上前じゃないか!!)焼いたパン。バーベキュー用の炭火が起こされていたので、網の上でカマンベールチーズを熱し、溶かしてパンにつけて食べました。

むけるバナナと本と映画


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あけましておめでとうございます。

「マジカルバナナ」の連想ゲーム、20世紀に流行ったあれをうちでは未だにやるんですが、「バナナといったらチ・ン・コ」と言った息子に対抗するかのように「バナナと言ったらむ・け・る」と、少し前に還暦を迎えた私の母が言いまして、非常に幸先のいいスタートとなりました。


今年もどうぞ宜しくお願いいたします。


では年末年始に読んだ本と映画のまとめ

脳はなぜ「心」を作ったのか「私」の謎を解く受動意識仮説 (ちくま文庫)

脳はなぜ「心」を作ったのか「私」の謎を解く受動意識仮説 (ちくま文庫)

 

 2014年に聞いて衝撃を受けた「受動意識仮説」についての本。私たちは日常のあらゆる行動を意識によってコントロールしていると思っているけれど、その実、意識とは、行動が起きた後に視覚や聴覚からの情報をもとに構成されている幻想に過ぎない、と。

生物の中で人間を特別な存在たらしめていた「心」の正体が判明し、「将来は動物や虫にも人権が与えられる」とまで予言する筆者。私は長年、人間がいくら高度な知能を持っているって言ったって動物であってほ乳類である以上、どうして特別な存在となり得るのだろうと疑問だったので、ほらねやっぱり人間も特別じゃなかった、と、この本を読んで人知れず得意な気持ちになった。( どうでもいいこと)

 

筆者らのチームが開発したウェアラブルセンサで沢山の人間の行動データを取得、解析した結果、人間は積極的に活動する人ほどハピネス高めということが判明したそう。また職場では、有能な人がシフトに入っていることより、休憩時間のスタッフ間の雑談が盛り上がることの方がより生産性を高める結果につながるそうだ。なぜなら活発度とそれに伴うハピネスの向上は人から人へと伝搬するから、と。。余談だが私が中学校の卒業文集で書いた作文のタイトルは「微笑みの神様」タイトルは黒歴史だが内容は笑顔は伝搬するというもので、ハピネスが伝搬するとか私に限らず大抵の人が知ってたと思う。でもそれが定量化されてセンサーで計測できるところがすごいのだ。中でも個人的にうならされたのは、質の良い会話がハピネスを産む、なぜなら良い会話の最中には知らず知らずに体が活発に動くから、というところ。他人へのねたみや悪口を延々と聞かされたとき、あるいは全然興味のない宗教の勧誘を受けているときの、首の周りがガチガチになるあの感じを思い出し深く納得した。


イザベラね (中公文庫)

イザベラね (中公文庫)

 

カイ君の家に行ったときにもらったおじいちゃんの本。右往左往、沢山の寄り道をしながら思い出した様に話が進む、田中りえさんのちくわのいいわけで触れたあの文体は、そうか、お父さんゆずりだったのか。舞台の上でめちゃくちゃやるところや下着泥棒で捕まるところなんか最高だったな。

 

安部公房とわたし

安部公房とわたし

 

 実家の母がよそからもらってきていた本。情念の詰まった、どっしりとした一冊だった。一部の男性は自分の物語に沢山の女性を巻き込みたがるが、おとなしく巻き込まれた風を装っていた女性が時間差で内側から食い尽くしていく様子を見ているようだった。

 

野心のすすめ (講談社現代新書)

野心のすすめ (講談社現代新書)

 

 本の中でご本人も仰っている通り、これだけ野心に素直で、向上心旺盛でありながら結婚されているというのがすごいことだ。サラリーマンというご主人の心を折ることなく上手くやっていくコツってなんだろう。後学の為にぜひとも知りたい。

 

ちはやふる(26) (BE LOVE KC)

ちはやふる(26) (BE LOVE KC)

 

 発売と同時に買ったけど思い入れが強過ぎて2ヶ月も暖めてしまった26巻。物語が大きく動きましたね。ストーリーもさることながら空気まで切り取ったかのように美しい絵、今回も素晴らしかった。自分の中の俗っぽさを誰より強く認識して、修行僧の様にストイックに己と向き合う太一、私は応援している!!!

 

プレステージ [Blu-ray]

プレステージ [Blu-ray]

 

物語が進むにつれ私の中には二つの仮説が浮上。どっちかな〜どっちかな〜と思いながら観進めた結果、まさかの両方…?!っていう結末にびっくり。

 

 一見全然面白くなさそうなのに検索したらとても評価が高いので疑いながら観たところ、確かに素敵なお話が次々に畳み掛けてきた。ただしエンディングでみんなが幸せになる中で1人だけ不幸な状況をのみ込まされている人がいるんだけど監督それについてどう考えているんだろう。まったく妻って損な役回りなんだな!


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ところで冒頭の鏡餅ならぬ鏡パン、中身はあんパン。溶き卵をぬって艶やかに焼き上げました。

2015年、みなさまにとって良い1年となりますように。

サンタの影に潜むAmazon

「サンタさんの真実を知ってもさあ、やっぱ朝起きて枕元にプレゼントが置いてあるってシチュエーションって、嬉しいんだよね〜」
 
中1になった今なおそんな風に目をキラキラさせながら語っていた息子のもとにイブ前日、父親からLINE経由で届いたメッセージがこれである。
 
「クリスマスのプレゼント、今日Amazonで頼んだから明日届く」
 
「…分かってる、分かってはいるけどさあ!!」とトホホ顏の息子。
思えば、クリスマスの朝、枕元に置いてあったプレゼントを不思議そうに眺めながら「アマゾンって書いてある…」と息子が呟いたのは早いもので7年前のことであった。当時から我が家には毎日のようにAmazonと印字された段ボールが届いていたので、プレゼントに添えられたサンタさんからのメッセージカードの裏にご丁寧に印刷されていた文字にも、幼稚園児ですら馴染みがあり過ぎた。
サンタさんという存在と、その未知なるパワーを信じていた息子の夢を壊さぬよう「このご時世だし、サンタさんもAmazonを使うんだね」とめちゃくちゃなことを言って誤魔化したけれど、それがいまや親の方からこうも開けっぴろげ。時が経ったのだなぁと思う。
 
しかし私と息子のこのあたりのやり取りを聞いて身を乗り出してきたのが娘であった。
「え、なに?Amazon?どういうこと?」
薄々真実に到達しかけてはいるものの、もうすこし夢を見ていたい娘に、息子はわざとらしく「いやだからね、サンタさんはパ…」とか言いかけてニヤニヤしている。
私はというと、正直もうこの際成り行きで、娘がサンタプロジェクトの真実にたどり着くのも悪くないかなと思い、だんまりを決め込むことにした。
というのも、サンタプロジェクトというのはただでさえ慌ただしい年末に、顧客からオーダーとって期日までに発注して、しかるべき時まで秘密裏に保管して夜更かしして設置と、とにかく段取りが非常に大変なのである。盆と正月は一緒にやって来ないがクリスマスと正月は一緒にやってくる。正確に言うと、インフルエンザとノロウィルスと気管支炎が蔓延して子供が学校を休みがちな時期と忘年会シーズンと年末進行と天皇誕生日の祝日とクリスマスと正月とそれに伴う帰省はいっぺんにやってくるのである。
ここで図らずも娘が真実にたどり着いてくれたとしたら、来年からうちのクリスマスは6月にしよう。
 
「考えてみなよ。サンタさんがトナカイに乗って、一晩で世界中まわって子供達にプレゼント配ってるとしたら、高速道路走る車より早く移動してるんだよ?皮膚なんか破れてボロボロになって血まみれだよ」
えげつない感じで真実を突き付けようとする息子。
「だけど本には特殊なサンタスーツを着ているから安心と書いてあった!」負けじと応戦する娘。

 

だれも知らないサンタの秘密

だれも知らないサンタの秘密

 

 

 

本というのはこちらで、サンタは某所に巨大な基地を持っていて、中にはトナカイ飼育舎とか商品テスト部があることなどが紹介されている大変罪つくりな本である。
「それは絵本の話でしょ」と息子は言うが頑なな娘は半泣きになりながら猛反発。
「サンタさんは色々なおもちゃをソリに乗せて飛んでる!子供からの手紙を読んで、その場で注文に応じてプレゼントを配ってる!だから私が今欲しいプレゼント変えても大丈夫
「ちょ、ちょっと、それじゃサンタさんはトナカイにAmazonの倉庫引かせなきゃいけないじゃん!さすがにもう用意して飛び立ってる思うから今プレゼント変更するのはさすがに無理だよ!」
話が危うい展開を見せ始めたこともあり、やはりまだ早かったなと、息子と私はそっと目配せしてしきり直すことを確認。 
 
「わかった。あなたの言う通りサンタさんはいる。いるよ。」
 
「…でも肌がボロボロになるんでしょ?!」
 
「…多分、配送にはドローン使ってるんじゃないかな」
 
だからそれはAmazonでしょ!!なんでサンタさんの話ししてるのにさっきからずっとAmazonの話になるのよ?!
 
再びヒヤリハットである。娘がスマートニュースやグノシーで時事ニュースの収集に余念がない子供だということをすっかり忘れていた。
そこへ息子が助け舟。
「サンタさんは分子レベルで分解されて未来からきてる」
息子は息子でシュタインズゲートに感化され過ぎである。

「いや、もしかしたらサンタさんは2ちゃんねらーかもしれない。一斉に子供達ににプレゼントを配ろうとネット上で呼びかけて、賛同した親たちがノリノリになってる」

ここまでくるともはや半分正解!
 
そんなこんなで夢も希望もない議論を経たものの、今年も我が家には無事サンタさんがやってきたのであった。
 

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サンタさん、今年はレーザーカッターでお手紙つくってくれた。タペストリーとして飾れるようにチェーンを通す穴もあいているなんて粋な計らいじゃないですか。…そういえば偶然にも私がお仕事で関っているとある施設にも立派なレーザーカッターが設置してあり、こういったカードであれば1時間もかからず、また材料費250円程度(別途施設利用料あり)で製作できるというのだからまったく驚きですね!
 
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ところでこれは前日焼いたパンのシュトーレン。見ての通り焼きすぎてパッサパサになってしまったけど、雰囲気は出たのでいいか!それではみなさんよいクリスマスを。
 
 

【これはまさにセックスレス解消焼肉】主婦は焼肉矢澤で禁断の一線を越えたのか。

 
がんばってブログを書いてて良かったなあ。先日ブロガーとして株式会社トレタさんにご招待いただき、焼肉矢澤というお店の超美味しいお肉をいただいてきました。
 

店舗公式サイト:Yakiniku YAZAWA/

オンライン予約:焼肉矢澤 かんたんウェブ予約 | トレタ

 
シンガポールで「Japanese BBQ Yazawa」一号店をオープンし、日本に逆輸入されやってきた黒毛和牛の店、焼肉矢澤。美味しい部位を産地にこだわらず選ぶためにあえて一頭買いをしないそうで、これを聞いた時点で美味しいはまず間違いありませんね。
随所にこだわりのある絶品焼肉をブロガー達といただいていると、あれあれ、なんだかおかしな気持ちになってきちゃったぞ!というホットな夜の模様をレポートします。
 
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この日の一品目は驚きのナムル。そう、これはナムルです。カリフラワー、ズッキーニなどナムルらしからぬ野菜達が、なんと鰹出汁で味付けされているのです。ごま油と塩の一般的なナムルに比べると極めて洗練された大人のナムル。私はブロガースキルに乏しいので写真を撮り忘れたのですが、白を貴重とした店内もまたナムル同様に大変洗練されており、カップルの焼肉デートにぴったりです。
 
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こちらは矢澤のキムチ。唐辛子に着火された鉄板からの熱気もあいまって体も火照ってくるようです。
 
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ついにお肉が登場。厚切りタンとハラミ。
 
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基本的には店員さんが焼いてくれるので、エプロンをかけてお箸を手に待っているとお皿にお肉が飛び込んできます。至れり尽くせり。
焼きたての牛タンは塩ポン酢でいただくのですが、にじみ出る脂がお出汁のように味わい深くて感動しました。
 
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ふと隣に目を向けると、今回ご一緒させていただいた人気ブロガーのnarumiさんも思わず目を閉じ、静かに美味しさを噛み締めています。男性の恍惚の表情、いいですね!
 
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こちらは焼肉矢澤さんが胸を張って出しているユッケ。正しく下処理を行うのはとても大変なんだそうで、これが食べられるだけでも行く価値があるというもの。
 
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美しい卵黄に箸を突き立てるととろりと黄身が流れ落ちてきますので、お肉にねっとりとからませていただきます。生肉の力でなんだか眠れる野生が目を覚ましそう!
 
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こちらは焼肉矢澤名物の「サーロインの矢澤焼き」。大きい、赤い、そして薄い!
 
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表面をさらりと3秒焼いて
 
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くるくると巻き取り
 
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トロっトロの山芋のたれをからめていただきます。ただでさえ元気になってしまう真っ赤なお肉を、滋養強壮にも良いとされる山芋のタレで……これは罪な食べ物です。 
「…大き過ぎて口に入りきらないっ」
同じテーブルでご一緒させていただいた美人ブロガーも思わず呟いてしまうほどの大きなお肉がブロガー達のお口の中でとろけて、室内には一層異様な熱気が漂い始めました。
 
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そしてお隣には、美味しさのあまり頬を上気させているnarumiさん。
(…あれっ、narumiさんのお肌ってこんなにもつやつやだったんだな…)
美味しい感動にアルコールのいい気分も相まってなんだかnarumiさんまで美味しそうに見えてくる始末…。
 
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そんなタイミングで登場したこちら乙女のカクテル。季節限定ドリンクの「矢澤のクリスマススパークリング」女性だけにどうぞ、なんて言われれてますますいい気分に。
 
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こちらは60日間熟成した和牛モモ肉。先ほどいただいたサーロインがスイーツであるのに対し(©narumi's blog)この熟成モモ肉は紛れもない肉。今まさに肉を、生き物をいただいているのだと感じさせるしっかりとした味わい。これもまた美味っしい…!
 
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 narumiさんも思わずこの表情です。もう堪らない限界ギリギリ。絶頂へのカウントダウンが始まりました。
 
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そんな中で満を持して降臨したミスジ。この大きさ、そして薄さ、見覚えがありますね。そうこれもやっぱりサーロインと同様に3秒だけさっと焼いて、山芋のたれに絡めていただきます。個人的にはサーロインよりこのミスジにやられました。お肉の甘みがもう最高。わたしこんなのはじめて……と思ったら
 
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お隣のnarumiさんはわたし以上に完全昇天していました。次から次に投下される絶品肉爆弾の爆撃に遭い完全なる昇天。
 
そんなnarumiさんを拝見していると、楽しくお食事をご一緒させていただいただけなのに、気づけばなんだか越えてはいけない一線を越えてしまったかのようないけない気持ちに。。
 
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しめに出て来たこちらは土鍋の矢澤ごはん。生姜ごはんに牛のしぐれ煮が乗っけてありまして、このままいただいても十分美味しいのですが、別途ご用意されているお出汁をかけても美味しいんです。
 
ということで
 
 
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 narumiさんに熱いお出汁をたっぷりと注いでいただきました。
美味しいお肉を存分に堪能されたnarumiさん、どことなくスッキリとした表情。ブログ界の賢者ここに極まれりです。
 
 
 
人間ですのでただでさえ火を見るとメラメラとホットな気持ちが掻き立てられますが、そこへきてとめどない絶品お肉とお酒のシャワーをこれでもかと浴びせてくる矢澤焼肉。これは最早官能焼肉といっても過言ではありません。実際、プライバシーに配慮された店内構造に甘んじてついついチューしちゃうカップルもいるとかいないとか。
最近ご無沙汰というご夫婦も、ここで焼肉を食べた後にはあれよあれよのラッキーハプニングが待ち受けている可能性、大いにありますから、ぜひ準備万端で訪れてみてください。17時〜19時、21時以降であれば比較的予約が取れやすいそうですよ。
 
【ご予約はこちらから】
 
【参考までに】 
 
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ちなみにこの日は、近く東京駅の大丸にて販売開始される焼肉矢澤のお弁当も試食させていただきました。おひとつ3800円とのこと!商談決めた帰りの新幹線の中でいただくご褒美弁当に最適ですね。
 
 

http://instagram.com/p/wZxKBOh-25/

ところでこちらは先日焼いた失敗パン生地のピザ。大人が食べるときには胡椒をもうちょっと効かせてもいいかなと思いますが、いずれにしろ今回はもうお腹いっぱいですね。

 
 
 

子供のフリをしていた約2mの男との話。

思い起こせば1年ほど前に、ひょんなきっかけでカイくんという身長が2mくらいある男の子と知り合った。大学院を休学中というので何度か息子の家庭教師に来てもらい、お礼に夕飯をふるまったりしていた。当初あまりカイくんのことをよく知らなかったものの、聞けばお母さんが昨年亡くなり、ドイツ人のお父さんはもう長いことドイツに住んでいるらしい。現在は、作家だったというおじいちゃんが生前残した家に1人で住んでいるという。

 

あるときカイくんちで開かれたバーベキューにお呼ばれし、件のおじいちゃんの残した家にお邪魔したところ、「おじいちゃんが建てた」からはとても想像できない、ものすごくかっこいいモダン建築の豪邸だったので、思わず「おじいちゃん何者?」と尋ねた。そこでようやく、おじいちゃんが田中小実昌という著名な作家であったことが判明。しかし教養のない私はそのときまで田中小実昌という作家を全く知らなかったのだ。カイくんに本を何冊かもらったので後日なんともなしに読み始めたところ、痺れた。淡々と語られる戦争体験の中にも、よくぞこれほどと驚くほど沢山ある女性たちとの情事にも、また奥さんや家族とのエピソードの中にも、泥臭い愛と深い優しさが溢れている。全く飾り気がないのにすごくカッコよかった。こりゃモテるだろうなと思ったし、ありきたりではあるが、奥さんや娘さん(つまりカイくんのおばあちゃんとお母さん)はさぞ大変だったろうと思った。過去として語られる女性たちには一貫して紳士的なのに、奥さんのことだけは可愛げがないとかボロクソに書かれているところなんて、なんてずるいんだろうと!他人なのに憤りながら、まんまと一言一句、噛み締めるように読んだ。とてもよかった。 

 

香具師の旅 (河出文庫)

香具師の旅 (河出文庫)

よかった、よかったとあちこちでうるさく言って回っていると、同じ様にファンと言い回った結果渋谷の酒場でお目にかかったAV監督で作家の二村ヒトシ先生も、実は大の田中小実昌ファンだったということが分かった。そこで改めて二村先生とカイくんちにお邪魔し、おじいちゃんの書斎を見せてもらうことになった。

 

おじいちゃんの書斎には哲学書からSF、エッチな雑誌まで、大量の本がずらりと並んでいた。もちろんご本人の書かれた本、訳された本も沢山並んでいて、私のような新参ファンが比較にならないほど熱心なファンである二村先生は「コミさんの本は全部読んだと思っていたのに持っていない本がある!」と興奮を隠しきれないご様子であった。

その日の夜、我々はカイくんとともにモダンなおうちを後にし、新宿の田中小実昌行きつけの小料理屋さんに連れて行ってもらい、田中小実昌の食べたオムレツを食べた。

おうちと、本と、著作と、行きつけのお店と。カイくんのおじいちゃんは人一倍たくさんの足跡を残したが、おまけに昨年亡くなったお母さんのりえさんも作家だったのだそうだ。

 

ちくわのいいわけ

ちくわのいいわけ

 

 

生前書かれたエッセイが「ちくわのいいわけ」というタイトルで最近書籍化され、なんとそのあとがきをカイくんが書いてるというので早速拝読した。

そしたらもう大変だった。

主にりえさんがドイツ人の旦那さんに出会ったり、別れたりしたことが、おしゃべりするように綴られている。話はあっちこっちに飛んで、戻って、いったりきたりしながら最初から最後まで途切れずに続く。そんな中で少しずつ描き出される夫婦の形が、あまりにも身に覚えのあるものだった。途中から私はすっかり自分が自分なのかりえさんなのかわからない気持ちで読み進めており、時折登場する子供の頃のカイくんは私の息子だった。いいわけ、と題されていながら大事な部分の理由は潔いまでに語られていないから、きっとなんでそうなるのか全然理解できないという人もいるだろうけれど、私にはとてもよくわかった。

終盤、夫婦の形を変えるような大きな出来事が起き、図らずもその瞬間に立ち会ってしまう幼少期のカイくん。恐ろしいことにあとがきで「あのとき僕は子供のフリをしていました」と白状してしまっている。子供が今まさに子供のフリしてるなってとき、親もまた薄々勘付いているのである。けれどもできれば気付かないフリで通したいところなので、この直球にはガツンとやられてしまった。

とは言え、このエッセイがこんな形に仕上がった背景には一貫して息子の存在があることは明白で、同時にカイくんもまたそんなお母さんの思いをしっかり受け止めている。田中小実昌という人は物事に意味を持たせるのを嫌う人だったと二村先生が仰っていた。だからこういうことを言うと叱られてしまいそうだけど、読後、私はとても救われたような気持ちになった。いい本だった。

【追記】

カイくんが登壇する「ちくわのいいわけ」発売記念イベントがB&Bで年明け、1/19に開催される模様。

 枡野浩一×田中開×須川善行 「ちくわの思いで――田中りえさんをめぐって」『ちくわのいいわけ』(愛育社)刊行記念 | B&B


http://instagram.com/p/wXQg_eh-ze/

ところでこれは先日作った失敗パンのピザ生地で作った朝食のピザ。ちょっと生地が甘かったけど、食べ応えたっぷりに仕上がった。