息子の誕生日にプレイステーションケーキを作って驚かせようと思ったらセメントのようになった

 

昨日は息子の誕生会だったのでお祝いにケーキを作ったのだ。
ただのケーキではおもしろみがないので、今年は息子がプレゼントに切望していたプレイステーションをケーキにすることにした。
 
プレイステーションSCPH-7000本体 PS
 
 
驚きと喜びと落胆の入り交じった表情で「これじゃないよ!」と息子に言わせたい。その一心で母は頑張った。
 
手始めに、スポンジケーキを焼く。
今回は以下の閑歳さんのブログで紹介されていたレシピを参考に、2倍の分量で。

パティシエに習った失敗なしのスポンジケーキの作り方 - 19790401173.4

 

ちなみに我が家で使っている、デロンギコンベクションオーブン付属の鉄板は底が平でないので、ロールケーキなどのスポンジを焼くには別途、型を用意する必要がある。今回は1辺24センチ、正方形の焼き型を使用した。

 
f:id:akikomainichi:20140305231537j:plain
なかなかきれいに焼けた。
 
荒熱を取った後、以下のように切り分ける。

f:id:akikomainichi:20140305232018j:plain

長方形を作るため、3分の1をカット。(今回これは使わないので冷凍保存)

 

f:id:akikomainichi:20140305232051j:plain

3分の2を2段に切り分ける。

 

f:id:akikomainichi:20140305232347j:plain
3分の2の2分の1を3等分にする(混乱)。
 
f:id:akikomainichi:20140305232427j:plain
3分の2の2分の1を3等分にしたスポンジに丸い型を乗せ、型に沿って円形に切る。
 
3等分にしてない方に、生クリームとフルーツを乗せる。
f:id:akikomainichi:20140309003502j:plain

今回は後ほど激甘コーティングを施すのでバランスを取って酸味の強いフルーツを使用。見た目は汚いがここは隠れるから良いのだ。
 
f:id:akikomainichi:20140305233433j:plain
 上段をかぶせてこの通り。
 早くもプレイステーションの香りがぷんぷん漂ってきた。成功の予感。
 
ここから作業は第2行程、コーティングだ。生クリーム、バタークリーム、アイシングなど様々なコーティングの方法があるけれど、今回はマシュマロフォンダンというものに挑んだ。レシピはお得意のクックパッドから。
マシュマロをレンジで溶かし、粉砂糖と混ぜて粘土状にするもののようだ。

f:id:akikomainichi:20140305234046j:plain

このあたりから調子が狂い始めた。
 
まず混ぜ合わせる粉砂糖の量を甘く見ていたので途中で一度買い足しに行くことになった。こんな量の粉砂糖を接種するとただちに病気になってしまうのではと心配になるくらい大量に使うのだ。精神的なショックと予定外の買い出しでお母さんのライフは著しく減少。さらに輪をかけて、溶かしたマシュマロが半端ない粘度。扱いにくいとされる様々なパン生地を手捏ねしてきたが溶かしたマシュマロはそれらの比ではない。さながら接着剤を手で捏ねているかの様だった。しかし夕方からPTAの打ち合わせがあるのでお母さんに休んでいる暇はない。マシュマロフォンダンのベストな状態がわからないので余力との兼ね合いで、恐らくこれでいいだろうというところで食紅(黒)を投入。プレイステーション本体のカラーリングが完了。
この時点でライフはほぼゼロ、時間は残りわずかに。コーティングの過程の写真を撮る余裕がなかったので、一気に完成したものをお披露目しよう。
これだ。
 

f:id:akikomainichi:20140305152729j:plain

 
セメントか。
どうしてこうなったのかちょっと良く分からない。
マシュマロフォンダンにはショートニングが必要ということだったが勝手にサラダ油で代用したのがまずかったのかもしれない。あるいは日本で販売されているマシュマロの成分がマシュマロフォンダンの本場アメリカのものと違っていて具合が異なったのかもしれない。とにかく非常に伸びが悪く、艶もなく、なめらかさもなく、扱いにくいマシュマロフォンダンになってしまった。薄くのばそうとすると破れて穴があくので上から無理矢理塞ごうと試みたのが写真左下の岩の様な部分だ。

最後に落胆しながらチョコペンで文字を入れ、見事に道路のようなプレイステーションが出来上がった。
 
 
まったく満足いかない結果となったものの、息子は優しかった。
厳かに執り行われたお祝いの席で、おもむろに冷蔵庫から出てきたケーキを見て「古いよ!(笑)」とのけぞった。さらに「すごい!俺、超感激!ママ頑張ったね!今まで生きてきた中で一番嬉しいよ!ありがとう!」とオーバーに感謝してくれた。
 
しかし母は知っている。息子が別ルートでPS4をちゃっかり入手しており、その余裕からくる歓喜であったこと。さらにスムーズにお祝いの儀式を終わらせて、とにかく一刻も早く自室でPS4をプレイしたかったことを。
ちゃっかりした息子、12歳のお誕生日おめでとう。