流し素麺の流儀

今日は友達の家の屋上でのバーベキュー&流し素麺に招待してもらいました。

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友達の実家は養豚場ということで、産地直送の美味しい豚をたくさんいただきました。。!バーベキュー最高!バーベキュー大好き!私はこの時期になるとバーベキューにとりつかれたようになり、今年もようやく夏の訪れを感じました。

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しかし、今回最も衝撃を受けたのは、今回生まれて初めて体験した流し素麺でした。

流し素麺は、流す人、第一食べる人、第二食べる人、第三食べる人、、とそれぞれの思惑、人間性、人間関係などが巧妙に絡み合って初めて美しく成立します。

源泉で麺を流す人は、ザルからすくった麺をできるだけほぐし、バランスよく、かたまりにならないように流さなければなりません。かたまりのまま流すと第一食べる人だけでごっそり持っていかれる可能性があるためです。また、一呼吸おかずに次々と流し続けることも大切です。なぜなら、流して、一呼吸、流して、一呼吸というリズムで流した場合、上流の人がすくって、食べて、よしまたすくおう、というリズムとピッタリ合ってしまう恐れがあります。こうなると下流の人は飢えます。第一食べる人が麺をすくった瞬間に次の麺が流れ、第二、第三食べる人へうまく行き渡るよう、テンポよく流し続けましょう。

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次に第一食べる人は、第二、第三の人を思いやりながら遠慮がちに流れてきた麺をすくいます。第二食べる人も同様です。食べる人たちにとって非常に重要なのも、やはり食べるリズムです。責任感の強い人、真面目な人は、振られた仕事をこなさなければならないという刷り込みから無意識に次々と麺をすくいがちですが、こういう人が上流にいると下流の人はやはり飢えます。すくって、食べて、一呼吸して、またすくう、という、チームを配慮した一定のリズムを織りなす必要があり、こういう意味でも流し素麺の上流にいるべき人は主に管理職タイプが適切です。

流す人と第一食べる人、流す人と第一食べる人と第二食べる人、それぞれの動作が歯車のように噛み合ったとき、最後の人に必要となるスキルは、流れてきた素麺をいかに受けザルに落とさずすくい切るか。この一点に尽きます。流し素麺という晴れ舞台で、せせばしる水に活き活きと解き放たれた素麺が、誰にすくわれることもなく志半ばで無残にザルに打ち上げられたところを想像してみてください。そんな状況を生み出してしまったとしたら、それは決して美しい流し素麺とは言えません。私からあなたへ、あなたから、次のあなたへ。流し素麺、それはチーム一丸となって織りなす食のハーモニー。

流し素麺 素麺と流す 思いやり
いい加減この話には飽きてきたので投げやりに川柳で終わります。