<イベントのおしらせ>ブロガー・クリエイターのみなさんに、良質なご飯をお届けします。※訂正あり

 文章を書くというのは当然ながら孤独な作業で、時にあまりにも他力本願で生きてきた私のこれまでの姿勢を、スパルタに正されているような気になります。

締め切りが近づいているのに思うように筆が進まないとついブラウザを開いてしまったり、ついSNSを見てしまったり、ついTwitterにつまらないことを呟いてしまったり。

 

<本当につまらないことを呟いています>

 

 

・・そこで最近はライターの友達と落ち合ってノマド仕事したりしています。

https://instagram.com/p/6zMSOBB--P/

<美人ライターとともにノマド作業に励む>

 

一緒に作業したところで自分の分の仕事が減るわけでは決してないのですが、同じような困難に直面している仲間とともにいるだけで勇気が湧いてくるというもの。赤信号、みんなで渡れば怖くない、そして死なば諸共です!

  

一人で作業する時間が長ければ長いほど、ときに情報交換したり、ときに助け合えたり、ときに何ということもないけど連絡したりできる仲間は貴重ですよね。

……ということで、「コンテンツの作り手の皆さんを尊重する」を理念の一つとして掲げるスマートニュースでは来る9月3日20時より、クリエイターさん、ブロガーさん向けイベント第2回を開催します。

 

<第1回のイベントレポートはこちら>

「コンテンツの作り手を尊重する」 SmartNews Content Creators Meetup vol.1イベントレポート | スマートニュース株式会社

 

前回同様、スマートニュースのおいしいヘルシー社食を作ってくださっている、デイライトキッチンさんによるフードもご用意します。いつも良質な情報を発信してくださるクリエイター、ブロガーのみなさんに、良質な食材で作られたおいしいご飯をお届け!

f:id:akikomainichi:20150826102258j:image <スマートニュースの社食はこんな感じ>

【8/26(水)14:00訂正】

諸々の都合により当日のご飯はデイライトキッチンさんとは別の業者さんに作っていただくこととなりました!スミマセン。。ただしこちらも良質な素材で作られた美味しいご飯なのでご安心を。また僭越ながら私もパンを焼いて差し入れます!

 

さらに今回のイベントでは、約10社にものぼるブログ・コンテンツプラットフォームの「中の人」にご協力いただき、ちょっとしたトークセッションも開催予定。読まれやすいテーマや読者層、そして今後予定している展開などを、中の人に伺います。

思い起こせば15年前、ジオシティーズで「ホムペ」作成を始めた私はMovableTypeからロリポブログ、JUGEMはてなブログ、様々なプラットフォーム上でブログを書いてきました。(ついでに娘はnoteで短編小説を書いてます。)いずれの場所にもその時々の思い入れがあるため、個人的にも非常に楽しみです。

 

ちょっとここでの告知が遅くなってしまいまして、本イベントのチケットは残席わずかとなっております。お申し込みは何卒お早めにお願いします。

<詳細とお申し込みはこちらから>

 

皆様にお目にかかれることを楽しみにしています!

 

 

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・・・ところでこれは今日焼いたパンです。

 

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・・・ちょっとズルして焼きました!

 

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あとは焼くだけの生のパン。スーパーの冷凍食品売り場などで売ってます。10分ちょっとでそれなりにおいしい焼きたてバケットが食べられるのでお手軽です。

 

SmartNews「オピニオンチャンネル」追加の方法をご紹介

スマートニュースのお手伝いしてます

ご縁あって現在、スマートニュース株式会社という会社のお手伝いをしています。こちら、SmartNewsというスマートフォンタブレット向けニュースアプリの開発・運営を行っている会社です。他にもいくつかお手伝いしている案件があるのと、執筆のお仕事もあるため、フルコミットというわけにはいきませんが、スマートニュースのコミュニケーションディレクター松浦茂樹さんのアシスタントとして、「オピニオンチャンネル」というチャンネルのサポートにスポット的に関わっています。

少し前から準備を進めていたこの「オピニオンチャンネル」ですが、先日無事オープンしましたので、本日はこちらについてご紹介します。

 

 

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オピニオンチャンネルって?

「オピニオンチャンネル」は、新聞の社説や、ハフィントン・ポストやオルタナティブブログなどオピニオン系メディアの記事、政治家の皆さんのブログ記事、そして個人ブロガーさんのブログ記事などで編成されるチャンネルで、良質なオピニオン記事をアルゴリズムが選定し、ユーザーのみなさまにご紹介します。専門家によって書かれた記事と、生活者の視点で書かれた記事とが並列で表示されるのが特徴で、「良質な情報はもう一つの良質な情報を生み出す」という考え方に基づき、より多様なオピニオンの発信を促進することを目的としています。現在表示されているものの大半は文章ですが、ゆくゆくは文章のみならず、イラストや映像、音楽などもご紹介していきたいと考えています。

 

個人ブログの記事もご紹介できるようになりました

これまでSmartNewsでご紹介する個人ブログ記事については、はてなブログlivedoorブログなど、ご紹介できるものがプラットフォームで限定されていました。そこで今回、オピニオンチャンネル開設にあたり、各ブログ事業者さんにご協力を仰ぎながら、この点を大きく改善しています(一部現在進行中です)。また、独自ドメインCMSのブロガーさんの記事についても、良質なものはきちんとピックアップできるようになりましたので、自薦・他薦などありましたらぜひmedia@smartnews.comまでご連絡ください。

 

オピニオンチャンネルを追加するには?

ここであらためて、SmartNewsでオピニオンチャンネルを追加する方法をご紹介します。

 

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アプリ上部のタブの右端「+」ボタンをタップします。

 

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真っ先に開く「おすすめ」というタブの一番上に、現在「オピニオン」が表示されています。

 

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おすすめに表示されない場合は、タブ右端の「検索」をタップしてください。検索フォームがでてくるので「オピニオン」と入力します。

 

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「おすすめ」または「検索」で出てきた「オピニオン」をタップすると、上の図の「追加」ボタンが出てきますのでこちらをタップ。これで追加完了です。

オピニオンの他にも、SmartNewsにはチャンネルが沢山あるので、ぜひ興味のあるチャンネルを追加してみてください。

 

個人的な所感

SmartNewsにはすでに「はてなチャンネル」というチャンネルがあり、かねてより私のブログ記事はよく、このはてなチャンネルで紹介されていました。現在はcakesとSOLOで書かせてもらっている連載が、時折「コラムチャンネル」に拾われています。

紹介記事の選定は全てアルゴリズムが自動で行っているため人力が一切介入せず、私の記事が紹介された場合には、会社の人が「お、載ってるよ」と驚いた感じで教えてくれたりします。

 

思えば昨年から今年にかけて、B&Bセックスレストークイベントをさせてもらったのを皮切りに、他媒体での連載が決まったり、書籍執筆のお仕事をいただいたり、立派な方々と対談のお仕事をやらせていただいたりして、私は大変な幸運に恵まれました。きっかけはひとえに、私の拙い個人ブログ記事を沢山シェアしていただき、多くの方に読んでいただいたからに他なりません。そんな私が今回SmartNews、オピニオンチャンネルに裏方として関わる以上、熱意と誠意に満ちた世の書き手のみなさんに、私以上にチャンスを享受していただきたいと強く思いますし、我々の創作活動を日々サポートしてくださるプラットフォーム運営者のみなさんにも、少なからずメリットを感じていただけるものにしたいと考えています。

 

イベント第2回も開催予定です

スマートニュースは「コンテンツの作り手を尊重する」というモットーを掲げており、ブロガーさん、クリエイターさんに日頃の感謝をこめて、定期的にイベントを開催しています。Contents Creators Meetupと題した第1回目のイベントには沢山の方にお集まりいただき、世界一を目指している社食や、僭越ながら私の焼いたパンなどもご提供させていただきました。第二回はまた少し趣向を変えて、近日開催を予定しています。詳細は決まり次第スマートニュース公式サイトなどで発表しますので、どうぞお楽しみに! みなさまにお会いできるのを楽しみにしています。

以上SmartNews オピニオンチャンネルのご紹介でした。

 

別件。

ところで、来週8/12の夜、下記イベントでお話させていただきます。

tabi-labo.com

ジャーナリスト佐々木俊尚さん、Greenz鈴木菜央さん、食欲コンサルタント村山彩さんと、ご一緒させていただくのが恐縮な豪華メンバーです。お盆の真っ只中ではありますが、私のように今夏の一番楽しかった思い出が地域の盆踊りで終わってしまいそうなみなさんは、よければぜひご参加ください。

 

https://instagram.com/p/45pZmCB-04/

ところでこれは少し前に焼いたレモンケーキです。広島は三角島のレモンを沢山いただいたので作りました。国産レモンは皮まで使えるのでとてもありがたいですね。

 

 

 

 

Facebookページを作りました。更新状況、製パン状況などを投稿します。


【おしらせ】
Facebookの承認を面識のある方に限っているため(ケチですみません!)Facebookページを作りました。

家入明子 | Facebook

今後こちらで、連載の更新情報や仕事の進捗、焼きおろしパンのご報告などを行っていきます。ひとつ「いいね!」のほど、よろしくお願いいたします。

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ところでこちらは最近、お仕事で関わらせていただいている会社のとあるイベント用に焼いたパン。ブログでの閲覧に最適化された私のパンを、たくさんのお客さまに召し上がっていただくというので恐々としながらつくりました。幸いにも腹痛の報告など届いていないのでひとまずのところほっとしています。




人を気持ちよくするのが発する者の使命

 

少し前、幸運なことにジャズピアニストの上原ひろみさんのライブを拝聴する機会に恵まれたのだ。上原ひろみさん、もともと好きでよく聴いていたけれど、いざ生で聴いたらもう、想像を越えてとんでもなかった。

まず、人間離れした技術でダダダダっと音が畳み掛けてくる。なんだこりゃああと度肝を抜かれている間にも、まだまだ序の口、天井なしって感じでテンションうなぎのぼり。え、もっと?もっとなの?ってこちらはハラハラする。ステージ上の上原さんは、余裕綽々といった様子で、もっともっともっと畳み掛けてくる。ごめんなさい負けました、と挑発にひとたび屈すると、もうその瞬間からめちゃくちゃ気持ちよくなる。無抵抗な私を、畳み掛けてくる怒涛の音が包み込んで、放り投げてみたり、ゆさぶったり。もてあそばれて、最高にいい気持ちになるのである。

音を奏でる傍ら、上原さんはしばしば「はぁああああっ・・」と地鳴りのような呻き声を上げる。その姿はさながらピアノの神を自身に宿らせた荒々しいイタコのよう。神か、悪魔か。人間でない何かを見ているようだ。ところがひとしきり演奏が終わり、ちょっとの合間のMCという段になると、途端に控えめで可愛い、赤ちゃんみたいな喋りの上原さんが出現するのだ。えっ、と混乱する。これはこれで超可愛いけれど、この人は果たしてさっきの人と同一人物なのかと疑う。しかしMCの時間はあっという間に終わる。必要最低限に喋って、あとは「私よりピアノのほうがよく喋りますので」とはにかみながら言う上原さん。再びピアノの前に座って演奏を始める。そしたらやっぱり再び、猛々しいピアノの神を宿らせるのである。

ライブが終わったあとには私、俗っぽい表現ではあるが、奇跡の目撃者になったと思った。とんでもないものを見てしまった。生きながら人間を超越した存在になれる人っているのだ、と。

 


上原ひろみ / Solo piano Live at BlueNote N.Y. ダイジェスト ...

 

この日のライブ会場はブルーノート。驚いたことにこれだけの熱量の公演を、上原さんは日に2度、4日間繰り返すという。息を切らして、汗を流して、鍵盤相手に戦うボクサーみたいな、でも決して乱暴ではなく極めて繊細な演奏を、2時間ほどぶっ通しで、日に2回、4日間も。こんな小さな体でそんなことやったら疲れ果てて死んでしまうのではと心配になるほどだが、彼女はタフだ。

 

何十人といる聴衆をたった一人で気持ち良くさせるっていうのはつまり、投網のような形で自らが圧倒的な熱を放って、それでもって全員を有無を言わさず取り込んで、ブンブン好き勝手に振り回すということなのだ。放つ熱量をケチケチ出し惜しみしていては決して相手は気持ちよくなれない。命を削るほどのエネルギーをぶわっと一気に注いで、そのまま最後まで決して手を緩めない。後から死ぬほど疲れるだろうけれど、それこそが芸を披露するということなのだ。

 

折しもその頃の私は、ケイクスでの連載「家族無計画」のスタートを目前に控え、準備に勤しんでいる最中であった。自分のホームでないステージで芸を披露させてもらう以上、それ相応の覚悟を決めなければと思った。しかし果たして自分も上原さんのように献身的になれるのかと自問自答。ライブ後にはしばらく途方にくれた。しかし彼女はプロ中のプロ。分不相応に比較し途方にくれてばかりいても仕方ないからすぐに開き直ったわけだけれども。

 

最近とある仕事の関係で人様のブログをこれまで以上にたくさん拝読している。

読んでいてぐっとくる記事というのは、筆者が読者に対してつとめて献身的であると感じる。伝える上で必要とする熱を惜しんでいない。行間を多用し、安易に「あとは察してね」なんて求めたりもしない。かといってわがままに冗長でもない。読む人がついて来れていないのに自分のリズムを押し付けたりしない。とことん相手を慮って、とことん自分を律する。このような書かれ方をしているブログ記事は長くても短くても、読ませるなと思う。

 

音楽でも、文芸でも、他者に向けて芸を披露する者の最大の使命とは、その瞬間相手をどこまでも気持ちよくする、支配してあげることなのではないかと最近よく思う。相手のことをとことん思う。だからこそなめてかかりもしない。こんなことやったってついてこれるでしょと挑発して、ほんのちょっと苦しめば越えられるようなハードルを設置してあげる。ハードルを越えてついてきたあなたにだけ見える世界を見せてあげる。そうやってひとときの間にも、作為的に様々な体験をしかけてこそ、相手から奪った時間を、ほんのわずかでも価値あるものにできるのではと思う。

 

上原ひろみさんは本当に献身的だった。

私も、自らの発するものでいつの日か彼女のように、大勢をまとめて死ぬほど気持ちよくさせたい。骨抜きにさせたいものだと思う。

 

 

・・・そんな大それた野望を抱きながら色々と書かせていただいております。

以下最近の更新です。

cakes.mu

cakes.mu

cakes.mu

 

cakes.mu

 

また少し前、おひとりさま女性に向けた新メディアSOLOで新しい連載が始まりました。

タイトルは「世界は一人の女を受け止められる」編集の子が考えてくれました。かっこいい。隔週更新予定です。

 

sololife.jp

 

引き続きよろしくお願いします。

 

 

https://instagram.com/p/1j7xNfB-5n/

ところでこれはずっと前に「家族無計画」のタイトル画像用に焼きおろした(新語)シナモンロール。タイトル画像、最近新しいパターンに変わりました。前回のタイトルパン画像はエイリアンに見えると評判でしたが今回は何に見えるでしょうか? 

 

 

色々とご報告

何から伝えればいいのかわからないまま時は流れて浮かんでは消えていくありふれた言葉だけを綴っては消し綴っては消ししていたら結構日が経ってしまいました。

 

 

先週から今日にかけて、いくつか私の書いた記事が公開されました。

ひとつめは、SOLOという、その名の通りおひとりさま女性をターゲットとした新しいメディアに公開されたこちらの記事。

sololife.jp

「結婚したら負けかなと思っている」という特集の中で、結婚したからといって決してそれで「一丁あがり」にはなれないし、あがっちゃったら面白くないし、という話を粛々と書かせていただきました。

 

ふたつ目は、cakesで始まったこちらの連載、タイトルは「家族無計画」です。

cakes.mu

結婚や家族についての話を書いていく連載で、第一回には自己紹介をかねて結婚のいきさつなどを書きました。

 

そして今日、早くも2回目が更新されました。(毎週木曜更新予定です) 

cakes.mu

 

実はもう離婚してかなり経ちます。もともと5年近く別居していたので離婚したからといって別に何も変わらないんですが、子供たちは、もしかしたら何かが大きく変わるかもしれないと不安を抱いていたようなので、実際に何も変わらないという実感を持ってくれるまで公表を控えていました。また同じような理由で、私の戸籍上の苗字も変わらぬままです。こんなに執筆のお仕事をさせてもらえるようになるとわかっていたら、もうちょっと早い段階で本格的にペンネームに切り替えるなどしていたところでしたが、ちょっとタイミングを逃しました。以前お仕事でご一緒させていただいたメディアアクティビストの津田大介さんに「今後仕事に本腰を入れていくようになれば苗字問題はいずれ出てくるだろうから、今のうちにAKIKOか、あるいはジャスミンというペンネームにしたら?」と言われたのは3年前のこと。「なるほど。AKIKOかあるいはジャスミン……ジャスミン…?」と脈絡もなく飛び出したジャスミンに困惑した日のことを懐かしく思い出しています。言われた通りに、言われたタイミングで、AKIKOかジャスミンにしていれば良かったのだろうと思いますが、何分計画性に乏しく。。色々とご容赦ください。

 

SOLOの寄稿も、cakesの連載も、それから近くもう一つ連載を始めさせていただくことになっていて目下準備中なんですが、そちらの方も、関係者の皆さんの優しさと根気強さに、大いに支えていただいております。学校の長距離走を一人周回遅れで死に物狂いで走ってる最中、すでに走り終えた性格のいい子が「がんばれ!がんばれ!」と応援しながら伴走してくれてたあの感じです。本当にありがたいです。また編集の皆さんのみならず、連載のきっかけを作ってくださった方、キャバクラ体験記のために7万円を投じてくださった方など、これまで要所要所でお世話になったみなさんにご恩をお返しする意味でも、たくさんの人に読んでいただけるよう頑張りますので、どうか末長くおつきあいいただけますと幸いです。

 

https://instagram.com/p/1jtvqeB-1U/

Instagram

こちらは「家族無計画」タイトル画像用に焼いたチョコパン。他にも数種類焼きまして、画像の方も数パターン用意してくださっているそうなのでご期待ください。

 

本日3月19日19:00より美少女の横でサラリーマンが飛ぶ件でツイキャス

 

むすめと! ソラリーマン (ダ・ヴィンチBOOKS)

常々娘とは慈悲深い生き物だなあと思っておりましたが、こちらの写真集では、そんな娘の慈悲深さにお父さんたちが存分に甘えて、もう最高!幸せ!という様子がいっぱい詰まってます。

 
で、本日3/19、19時からこちらの写真集を出版された青山裕企さんと、cakesさんの計らいでツイキャス対談させていただくことになりました。本には登場しない、娘の母親としての参戦です。なんとかお勤めを果たせるように頑張りますのでよければぜひご覧ください。
 
配信URLはこちらで、19時スタートです。

t.co

 
ちなみに青山裕企さんといえばこちらも有名ですね!
 

スクールガール・コンプレックス SCHOOLGIRL COMPLEX

 

期待通り相当ムッツリな方なのか、それとも実はそうでもないのか、お目にかかるのが大変楽しみです!
 

https://instagram.com/p/zlwQPmB-_T/

ところでこれは少し前に焼いた塩バターパンです。中にバターの塊を入れて、表面に岩塩をふって焼くのですが、焼きたては中からとろっと溶けたバターが溢れ出てきて悶絶のおいしさ!

 

松谷みよ子さんの綴った夫婦の形「小説・捨てていく話」

 

モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん (児童文学創作シリーズ)

モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん (児童文学創作シリーズ)

 

もしかしたら前にも一度書いたような気がするけど、気のせいかもしれないのでまたこの話を書く。

 

私や妹がまだ小さかった頃、母がよく読んで聞かせてくれた「ちいさいモモちゃん」。

モモちゃんが生まれた日に、靴下やチューインガムがお祝いにかけつけるところから始まる子供向けの童話だ。実家にはこの1冊しかなかったけれど、大人になって、私に子供が生まれてから、この本にはもう5冊続きがあることを知った。2作目から順に、「モモちゃんとプー」「モモちゃんとアカネちゃん」「ちいさいアカネちゃん」「アカネちゃんとお客さんのパパ」そして「アカネちゃんと涙の海」である。

 

モモちゃんとプー モモちゃんとアカネちゃんの本(2) (講談社青い鳥文庫)

モモちゃんとプー モモちゃんとアカネちゃんの本(2) (講談社青い鳥文庫)

 

 

 

 

 

 

モモちゃんには途中からアカネちゃんという妹が誕生し、4作目以降はお姉さんになったモモちゃんに代わり、アカネちゃんが主人公となって物語が続く。しかしちょうどその頃から物語は、子供向けにしてはシリアスな展開を迎える。靴だけの姿で帰ってくる実態のないお父さん。病に伏し、死神に狙われるお母さん。お母さんに「あんたのご亭主は歩く木だ」と告げる森の魔女 。タイトルの通り5作目でお父さんとお母さんは離婚し、お父さんはお客さんになる。そして6作目の「アカネちゃんの涙の海」では、お父さんは亡くなってしまうのだ。

 

小説・捨てていく話

小説・捨てていく話

 

 松谷みよ子さんの書かれたこのエッセイの中では、そんなお父さんとお母さんの本当の話、松谷さんと亡くなったご主人との物語が、小説という体裁をとって語られている。仕事場として別宅を近所に借りるといいだした夫。女性と住むのだと知りながら、言われるままにお金を用立る妻。なんとかお金ができたら夫と二人でのんきに契約に出向き、夫と誰かがこれから暮らすであろう住まいを整える妻。そんなところから話が始まる。

正常が異常、異常が正常な環境の中で、劇団を抱える夫を、精神的にも、経済的にも支える妻。しかし幼少期の体験から過度に喪失を恐れる夫は、過激な破壊で何度も何度も繰り返し妻を試す。

 

「僕は人の前で君を殺す。君は人の見えないところで僕を殺す。どちらも罪深いことです。」

 

夫が妻に書いた手紙に記されていた言葉。弱い自分を見捨てない妻も、また弱い自分を見捨てる妻も、どちらも自分を殺す脅威であり、同時に、すがらずにはいられない絶対的な存在だったのだろう。

夫に別れを告げたときのこと、父の死を受け涙の海を作った子供たちのこと、夫の遺骨を埋葬したときのこと。描かれているひとつひとつのシーンはすべてとても切ない。「夫婦とはまことに切ないものです」 帯に抜き出してある言葉のとおり。けれどもそのもととなっている夫と妻、父と子の絆はそれぞれとても太く、強く、ときに切ろうにも切れない呪縛のようにも思われる。この本の素晴らしいところは、そういった人間の困難さまで、どこかファンタジーのように、優しく、美しく綴られているところだ。

女性として、こんな風に生きたいと常々思ってきた。

 

松谷みよ子さんは先月28日、老衰で亡くなられたとのこと。

心よりご冥福をお祈りします。