連休、楽しんでる?雄大な自然に美味しい空気、そして寂れたラブホテル。
どこにも出かけられぬまま夏が終わり、それならそれでようやく急き立てられる押し付けがましい季節から解放されたと安堵したところでまた連休であります。仕事の負債が溜まっており、やはり今回もどこにいく予定もなかったのですが、休みが始まると家にこもって日に日にぐだってくる子供達に危機感を募らせ、またそれとは別に私の仕事の調子も全然振るわないので、もうダメだーーーと思い、逃げるように牧場に行きました。
私はかねてより東京湾アクアラインに特別な憧れを抱いていました。海の中を走る道。おまけにそこには海ほたるという特別なパーキングエリアがあって、別にどこに行かなくとも海ほたるを目的地に出かけるファミリーもいると聞きます。
さぞ素晴らしい道のりなのだろうと期待を胸に車を走らせ、幾度かの渋滞を潜り抜けて辿り着いた憧れのアクアラインは、驚くべきことに大半が暗闇の道でした。海底で一直線に続く、暗く長いトンネル。仕事から逃亡中の私の心はキュウっと締め付けられ、振り払うべく、大きな声で「青いうさぎ」を歌いました。(あとどれくらいトンネルが続くんだろう…♪あとどれくらい〜、という経緯です)
色々な事件が発生する前から、図らずも逃亡者の真理を巧みに表現した歌詞であったことを改めて知るにいたります。
ようやくお天道様が見えてきた頃に噂の海ほたるも現れましたが、牧場の駐車場はすぐに満車になるとか、多い日は250台待ちになるとかいう話だったので行きでは海ほたるはお預けにし、牧場に急ぎます。※この時点で午前7時です。
8時過ぎに牧場に到着。7時からオープンするという駐車場に入れるのか心配していましたが難なく駐車することができ、牧場にINしました。
ショーとして放牧された羊たちが、私に一斉に尻を向けてきます。
溜まっている仕事の都合でここからはダイジェストでお届けします。
心の目で見ることを覚えた羊。
深刻な悩みを抱えている馬。
耳飾りをつけてとっても嬉しそうな、よく働く馬。
犬に怯える羊たち。
ツノの長い牛。
牧場の朝ごはん。
局所的な成長の著しい羊。
幸い、渋滞にも巻き込まれず無事に帰京しました。美しい景色と美味しい空気、そして山間の道に点在する恐ろしく寂れたラブホテルを見た瞬間怒涛の如くこみ上げたしょっぱいノスタルジーを糧に仕事をもっと頑張ろうと思いました!
ところでこれはちょっと前に焼いたフォカッチャです。いつもこればかり焼いてます。