フランスパン専用粉でハリネズミパン
土曜の昼間。長男は空手の稽古に出かけていた。
娘が、ママお腹すいた、というので、わかった、ソーセージパンを焼こう、と言って材料の計量を開始した。
「お兄ちゃんだったらさ、今から焼くの?時間かかるよー!って絶対文句言うね」
とパンを捏ねながら娘に言うと、
「私今それ思ったけど、言っちゃ悪いかなと思って言わなかった」と。
気遣いのできる娘だった。
今日のソーセージパンはフランスパン用粉で。
ふと思い立って、焼く直前の生地にハサミで切れ目を入れてトゲトゲを作り、ハリネズミを模した。

焼き上がりは上々。窯入れ前に霧吹きで水をかけたのでハリネズミの針の部分もカリッと仕上がった。
おかげでクレームが出た。
「ママ、食べるたびに針が口に刺さって痛いよ」
と空手の稽古から帰って来た遠慮のない長男。
ハリネズミパン、見た目は可愛いが生半可な気持ちでは食べられないパンだということがわかった。