世の中きっと全部ところてん方式

今朝は息子と大げんかし、昨夜犬がばらまいていたゴミを泣きながら片付け、頭痛と腹痛で遅刻していた娘をなんとか学校に送り届けて暗澹たるきもちで出社しました。

するとデスクの上に、美しいイラストの描かれた瓶入りのベルギービールが一本。「いつもありがとう」というメッセージが添えられておりました。。弊社がお世話になっている編集の方からの思いがけないプレゼントに、私思わず泣きそうに。

仕事を終えておうちで早速いただきましたところ、琥珀色の美しい、あま〜いビールで、わたしは天にも昇る気持ちでした。

 

わたし最近よく思うんです。いらいらとかピリピリってところてん方式で、疲れきった誰かからふと発せられたものが、どんどん次の人、次の人へと伝染していくんだなあと。朝の山手線でいらいらを爆発させていた見知らぬ誰か。その態度を傍目に見ていて、なんだかちょっといらいらした人が会社で他の人にいらいらをぶつけて、そのとき受け止めた人が今度は家庭でいらいらを発散させる、と。すると今度はそれを受けた子供が翌日学校で友達にいらいらをぶつける。すると今度はそれを見た先生が……。

 

人は機械じゃないから、さまざまな事情で決められた規則や時間きっかりにいかないことは当然あるはずで、自分に余裕があるときはそんな当たり前の想像力も働くけれど、肉体的、精神的な余裕がなくなってくるとちょっとの背景に想像力を働かせることが難しくなってしまって、マニュアル化、システム化されていた方が考えなくて良いので楽になってくるのですが、今度はそんなマニュアル、システム化された社会にせき立てられて、余計に余裕を失ってしまう。

 

そんなこと考えているとなんだかやり場の無い思いでいっぱいになってしまいますが、一方でわたしは、今日みたいに、公私問わず、出会う人をほっとさせて、幸せにしてくれる素敵な人たちを沢山知っています。幸いなことにそういう人たちの振る舞いもまたところてん方式で、小さな気遣い、あたたかな気持ちを与えられた人が、次の人へどんどん伝染させていける、世の中ってそんな風になっていると思います。

 

帰宅して、今日こんなに嬉しいことがあったんだよ、と子供達に話したら、わたしもこんなに嬉しいことがあったよ!と娘と嬉しいことの報告合戦になって、散々な1日のはじまりからは想像もつかなかった1日になって、わたしは本当に幸せです。

すてきな贈り物を、ありがとうございました!