細田守×東浩紀「おおかみこどもから子育てへ」超個人的な感想です。

本日はゲンロンカフェにて、細田守×東浩紀対談「おおかみこどもから子育てへ」が開催されました。

おおかみこどもの雨と雪』を映画館で子供たちと観たとき、私はもう冒頭から涙が止まらず、終始震えながら泣き続けたものです。そしてその理由を、漠然と共感したからだ、と思っていたのですが、東さんの解説によりそれが、親なら誰もが感じる「孤独」への共感だった、ということを認識し、さらに細田監督がそれを意識的に描いていらっしゃった、ことを知って、『おおかみこどもの雨と雪』、改めて本当に素晴らしい映画だなぁとつくづく感じました。

子育ては孤独。

昨日までの気付きはそれでした。
でも、今日の対談での細田監督を拝見していると、何もそれは子育てに限ったことではないんだな、と思いました。東さんを拝見していてもしばしば思うことですが、物事と誠実に向き合うこと、何かについて深く考えて、そのときなりの答えを出すこと、そしてそれをアウトプットすることって、とても孤独なんだなぁと思うのです。

その孤独から逃げずに、真摯に対峙した人だけが、人の心を大きく動かす何かを創り出せるんじゃないかなぁと。
そんな人たちの創り出すものだから、わたしたちはこんなにも勇気づけられるんだなぁと思いました。

東さんはワクワクするような夢を誰よりも上手く語る人だと思っているのですが、細田監督もまた、東さんとは違ったやり方で、心の底からワクワクするようなお話を聞かせてくださる方でした。そんな2人の対談に、興奮しっぱなしの2時間半でした。

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ファンタジーのアニメーションで、裏側にある創り手達の話を伺って、ますます作品への思いが高まる、という稀有な体験をすることができました。

素晴らしいひとときを本当に本当にありがとうございました。