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息子が信頼を勝ち取った「効果音」を聞いてきた。

「次は5年生の出し物です。」

司会の女子がそういうと、5年生が一斉に立ち上がり、1人の女子が間髪入れずに太鼓を叩き始めました。ドン、ドン、ドドン、ドン、ドン、ドドン。。
息子はささっと舞台左手にまわり、マイクを握りしめました。。

「さあみんな!あたりまえ体操、6年生を送る会バージョンの時間だよ!」

シュールなあたりまえ体操が、息子の朗らかな掛け声とともに始まりました。

生徒1「♪ろくねんせいのー教室いつもー。。。ピカピカっ!あたりまえ体操

息子「チャン、チャーン!」

。。こ、これかーっ!!!!

周りの子達が一本のマイクを回しながら代わる代わる歌う中、息子だけが終始自分のマイクを握りしめて効果音を入れ続けました。

チャン、チャーン。
チャン、チャーン。

チャン、チャンッチャチャーン。

ときに変化も加えて抑揚をつけながら。

おまけに最後のパートでは歌まで自分で歌いました。

「♪六年生のーせなかーをみてー。。育った!あたりまえ体操、ドゥンッ、ドゥンッドゥドゥンッ!」

最後は綺麗な歌詞でまとめたうえに、効果音にも工夫を凝らしました。

大役を終えた息子が私のところにきて言いました。

「ママ、おれめっちゃ先生に褒められた!度胸があった、堂々とできたって3回も褒められた!!俺、恥知らずでほんとよかった!!!」



大舞台を終えた学校からの帰り道、息子と歩道橋を渡っていると、ピューっと突風が吹き、息子のかぶっていた校帽が歩道橋の上から大通りにふぁぁーっと飛んで行ってしまいました。ひゃーーっと叫んで歩道橋を駆け下りると、幸いにも帽子は道路の端のほうに落ちていて、気づいた人が拾って、手渡してくれました。

「俺さあ、さっきみたいに不幸なことが起きても、絶対そのあとでラッキーなことが起きるんだ!なんでかわかんないけど、いつもそうなんだ!」息子が私に言いました。


息子よ、それはあなたの強さだよ。
ラッキーがどんなに身近に落ちていても、不幸なことしか見つけられない人もたくさんいるんだよ。あなたが強くて優しい子だから、ラッキーを見つけられるんだよ。

親として息子のことがたいへん誇らしくなった、そんな一日でした。