細田守×東浩紀対談 :「おおかみこども」に描かれた子育ての孤独は、救い。

今日はついにゲンロンカフェにて細田守×東浩紀対談(しかもテーマは「子育て」)のチケットが発売になりましたが、なんと60枚がものの30分で完売。
今会えるアイドルだったももクロに、たとえファンクラブに入っていても会えなくなってきたそれと同じように、友の会に入っていただいていても、なかなか会えない哲学者になってしまうのかな、、でも常設劇場を持ってるという点ではうちはAKBかな、、とか、考えつつ、とにかく、すごく嬉しかったです。この対談の価値を沢山の方に分かっていただけたんだなあと思い、本当に嬉しかったです。

東さんと細田監督の対談は過去に2度あり、その2度目のほうが先日、読売新聞朝刊にて「おおかみこどもの雨と雪」DVD発売記念記事広告として掲載されました。この内容が本当に、子を持つ親なら誰もが唸らされる、どしん、とくるものだったのです。

東さんと細田監督との対談で語られたこと。子供を持つと親はどんどん孤独になる。普段は隠れてる孤独がどんどん表面化してくる。子育ては孤独なもの。その通りだなぁと思って泣けた。血が繋がってて、どんな駄目な自分も大好きでいてくれる存在が出来るのに、不思議と子育てって孤独との戦い。
子供を持って、一度も孤独を感じたことのない親なんてきっといないよね。大切なものを守らなきゃと思えば思うほど自分が戦わねばと思う。自分を生かすための戦いよりより強い気持ちで。だから親は孤独になるし、強くなるんだな。
我慢できずに気持ちに任せて感想をツイートしたところ、思いがけずたくさんのRTとfavをいただいたので、やっぱりみんな同じだったんだなぁと思いました。

子供はもう、生まれてきてくれた瞬間から、それはそれは沢山の幸せを運んできてくれるけど、かけがえのないものをなんとしてでも守らねばならない、という事態になったとき、世の中には数えきれないほど危険が転がっていて、敵がいて、そんな中で、親である自分だけが、いかなるときも最前線で戦っていかなければならないのです。

子育ては孤独。

おおかみこどもの雨と雪」を観たとき、もう最初の方から辛くて辛くて、泣けて泣けて仕方なかったのは、ファンタジーの中にもそんな生々しい真実が描かれていたからだったのだなぁと、私は今さらようやく気がつきました。

。。と同時に、そんな真実を物語として描く人、それを読み取って適切に分析する人たちの言葉は、無自覚な孤独のもたらすわけのわからない苦しみから、ふわっと拾い上げてくれる、まさに救いの言葉だなぁと、私には感じられたのです。
とっても励まされた。

そんなわけで、ゲンロンカフェで行う細田×東対談はできるだけ多くの方に、特にお父さん、お母さんに、観に来て欲しいなと願っていました。
今回、そんな願いが見事に叶ったので、本当に嬉しいです。ありがとうございます。

見事にチケットを購入された方は、当日をどうぞお楽しみに。
わたしも、とっても楽しみです!