家族の4分の3が下ネタ大好き
- 作者: #アホ男子母死亡かるた書籍化プロジェクト@ahodanshi88 編,まきりえこ
- 出版社/メーカー: アスペクト
- 発売日: 2014/05/27
- メディア: 単行本
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献本いただき拝読した本。おもしろかった。「靴から無限に砂が出る」が一番ぐっときた。叶うことなら、男子の靴vsサイババの手で無限に砂が出るのはどちらかという対決をしたかった。
もう怖くないママ友コミュニティ
人と対等な関係を築けないのは幼少期にクラスで一番身長が高かったからという仮説
この記事の中で紹介したアドラーの言う横の関係なんてのも、難しいけれどやってればいつか体得できるものでなく、やっぱそもそも無理ゲーなんじゃないかという気になる。人それぞれ体のサイズが違うのだから相手が受ける印象や本人から見える世界も違う。体を脱ぎ捨てて精神だけで対話できないのだから、誰に大しても対等に、横の関係を保つなんて途方もない話しだ。理屈としてそうできればそれにこしたことはないだろうから、恐らく位置づけとしては神社で売ってる交通安全のステッカーを車に貼る程度に、たまに思い出して祈念する、くらいで良いのかもしれないな。
地域のお祭りはいけてるしやばいしSo cool
- 作者: 森田康行,栗崎優子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/07/23
- メディア: 大型本
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SNSがなくても愛妻家アピールを効果的に使っていた柿本人麻呂
男性がSNSで愛妻家、良いパパアピールをしたがる件については、行為そのものがどれほど打算的であろうと結果として誰を嫌な気持ちにするわけでもないので基本的に当方は支持という姿勢をとっております。
夫婦あるいは家族というのは、それぞれを大切に思い合っていればこそ不安になったり、苛立ったり、確かめたくなったりするものなので、何ということがなくともとりあえず自分は家族に帰属していると世間に主張することで、大切な誰かの不安の芽を摘むことができる(かもしれない)としたら、それを望んでとる行動に罪はないというもの。
ところで現在、百人一首を暗記中の我が家。今日はひとつ、こんな歌をご紹介したい。
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む
(柿本人麻呂)
【意味】
山鳥の長く垂れ下がっている尾のように長い長い夜を愛するひとと離ればなれになって、ひとり寂しく寝るのだろうなぁ。
【干渉】
人麻呂は、とても愛妻家だったそうです。この和歌は、現代の出張のような仕事で、家を離れなければならないときに詠んだものと考えられています。仕事先へ向かいながら、「あぁ、今日は奥さんと一緒に寝られないんだなぁ。寂しいなぁ。」と考えていたときの気持ちが和歌になったのでしょうか。あなたのお父さんもこんなことを考えながら、出張に出掛けてるかも知れませんね。お父さんが帰ってきたら、お母さんに会えて嬉しそうにしていませんか?お父さんが出張に出掛けたら、この和歌を思い出してみてくださいね。
柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)|子供と愉しむ百人一首:百人一首の意味を知ろうより引用
柿本人麻呂が出張中にこの歌を詠んだ、その目的と効果に思いを馳せたとき、SNSなんてなかった時代の先人と現代を生きる男性達が、時を越えて分かり合える可能性をひしひしと感じませんか。
出張中こんなに寂しかったよ、とりあえずそう言われれば嘘か本当か分からなくても妻は悪い気はしないし平和を維持できる。しかしこの歌の最大のあざとさは対象を決して妻に限定しておらず、きわめて汎用性が高いという点にあります。私の経験から察するに出張から帰れば妻に、また出張先では現地妻に、きみのことだよと吹聴して回った可能性が大いに考えられ、かなりしたたかな男と見て間違いない。
現代のような通信手段がなくともここまでのことが出来るわけだから、我々のSNS上でのあらゆる打算的な取り組みにも、更に改善の余地があるのだろうと、まだまだ甘かったな、と思わされる。先人に学べとはよく言ったものです。
ところでこれは今日焼いた糖質制限パン(失敗) 。ふすまや大豆粉、グルテンパウダー、ラカルトSなどを使って焼く糖質制限パン。実はもう過去に3回試したものの一度も成功していない。全然膨らまない。落胆から、撮影にも愛をもって挑むことが出来ず写真も投げやり。しかしこの失敗を引きずることなく、気持ちを入れ替えて次回こそうまく焼きたい。
男の子なら誰もが喜ぶ食べ物その名も「ちんびん」
百人一首が我が家でブーム
漫画『ちはやふる』をきっかけに我が家にも空前の百人一首かるたブーム到来。iphone用の無料アプリをいくつもインストールして目下暗記に励んでいる。
ロマンチストの娘は意味と併せて覚えている。
秋風に たなびく雲の たえ間より もれいづる月の 影のさやけさ
これなんかうっとりしながらすぐに覚えたものの
春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山
これについては「詠んだの絶対主婦だね」と断言して割と生活感漂うイメージで見ている。気持ちも分かるが実際は天皇の詠んだ歌だ。
競技としての百人一首かるた、ちょっと興味を持って調べてみるとすごく面白い。ルールはこんな感じ。
競技する2人は、まず百人一首の100枚の札を裏向けにしてよく混ぜます。裏向けにするのは自分の好きな、あるいは得意な札を選んだりしないためです。
互いに25枚ずつ取り、自分の陣地(自陣)に左右87cm以内に3段に分けて並べます。相手の陣地(敵陣)にも同様に並べられた状態となりますが、残りの50枚は箱にしまって競技には使用しません。しかし、読み手は100枚の札を読むので、使わない札は空札(からふだ)となります。
自陣の札を取ったら一枚減り、敵陣の札を取ったら相手に札を一枚送って自陣の札を一枚減らします。
こうして、自陣の札を早くゼロにした方が勝ちとなります。
(競技かるたをしれば | ちはやふる より引用)
試合開始前に15分間暗記の時間が与えられ、選手はその間に自陣、敵陣の計50枚の配列をすべて暗記する。近頃3けたの数字の暗記すらあやしい私にはすでに途方もない話しなのだが、大会では1日に何試合もこなすので、選手たちは試合のたびに配列を覚えて、試合が終わると忘れて、次の試合でまた覚えて、また忘れて、を繰り返すそう。一体この人たちどうなってるんだろうと興味をもって、現在競技かるたで10年連続日本一、クイーンの座を守り続けている楠木早紀さんという方の本を読んでみた。
タイトルはずばり『瞬間の記憶力』。
結論から言うとクイーンの瞬間の記憶力は「巨人の星」さながらの血の滲むような努力によって得られていて、明日から使える記憶力を楽に高める裏技なんてないんだということがよく分かった。そういう目的でこの本を読む人はきっとがっかりするけれど、1つの競技で日本一の座を10年守り続ける超人の頭の中がどんな風になってるのか、すごい人を覗きみたい好奇心は十分満たしてくれる本だった。以下本より引用。
初心者の頃の私は暗記時間をめいっぱい使って必死で札の位置を覚えていましたが、今では五分もあればすべて覚えられます。単純計算すると一枚につき六秒。(p35)
試合中に札を見渡しているとき、次に詠まれる札が光り輝いて見えることが私にはあります。
たとえば、次に詠まれる歌が「秋の田の」だとすると、その歌が詠まれる前の空白の一秒で、「わかころもては つゆにぬれつつ」と書かれた取り札が、ピカッと輝くのです。
たぶん、読手が空白の一秒で息を吸い込むときの吸い方で、次の音が直感でわかるのだと思います。(p85-86)
クイーン戦で序歌が詠まれているとき、私は航海をイメージしています。(中略)流れが相手にいって、劣勢に立たされることもあります。
それを航海にあわせてイメージし、自分の心をコントロールしているのです。
嵐に襲われているさなかは、「耐えろ、耐えろ」と自分に言い聞かせ、嵐がおさまったとき、いつでもスタートを切れる態勢を整えておく。そして、穏やかな海をずっとつかみきれるように、船をコントロールしなければいけない。(p131)
在位期間が長くなればなるほど、クイーンに向けられる視線は、「頑張れ!」という応援から、「いつ負けるのか」という見方に変わってしまいます。そのつらさは、本人と家族にしか分からないーー。(p198)
勝負事というのは結局のところ自分との戦いだと楠木クイーン。積み重ねられた努力と実績、それに裏打ちされた揺るぎない自信。誇り高き女王の姿に感服した。
ところでこれは先日焼いたフランスパン。自分とぬるく戦っているせいか前回よりもよく焼けた。中途半端に先を尖らせてみたけどこれは別に必要なかったかなという気もしないでもない。